人形の国⑥感想

 オンライン授業が始まって1週間。オンライン授業そのものは楽でいいが、さまざまな準備に追われ、結構大変だった。。。そんな心の疲れを漂白していくBLEACH以来の驚きの白さを持つこの漫画!

弐瓶勉の連載中の作品『人形の国』6巻の感想を書いていく!

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              『人形の国』第6巻 

              

                 あらすじ

 地下に潜伏し、エスローの回復のために動くケーシャ。その頃、リダベア帝国ではジェイトの巨大クローン、アジェイトの正規人形への転換に成功していた。カジワンの真地底教会もまた地表の支配のために動き出し、、、

 

                  感想

 まず、話のテンポが凄まじく良い!一巻の間で目まぐるしく展開が進むので短いページ数ながら、進展があり緊張感がありとても読み応えがある!6巻ではスオウニチコ皇帝が動き出し、ケーシャやエスロー大ピンチの展開が繰り広げられている。未来を予知する力とか反則だろ。。。って思ってたけどこの巻で、そう対処するのかーっとこれまた反則級の力で対処するので、見どころ多いにありといった感じである。

 この巻もなんか強そうな新キャラキターッ!ゴイ中将と呼ばれる幼女とその従官的なポジションの二人の女。なかなか濃いキャラが出てきたなーって感じである。このゴイ中将、ケーシャの兄であるカジワンの火球遠止またりとなかなか凄腕の様子。次巻からの彼女らの活躍がとても楽しみである。しかしこの作品は銀英伝並みに人材のバランスが崩れている。主人公側は今回加わったワサブ(こいつもなかなかキャラが立っている。ショタ要因)含めてたった4人しかいないのに、帝国側は沢山の正規人形が。。。今後、エスローたちのゲリラ作戦が行き詰まるのではないかと少し心配。

 女の子の絵、可愛くなりすぎだろ!って6巻でも改めて思ってしまった。『BLAME!』ではキャラの顔よりも圧倒的に巨大な建造物に心を踊らされたが、『人形の国』ではいかに女の子を可愛く描けるかに焦点を当てて、めちゃくちゃ力が入っている気がする!ハードSF感とファンタジーと可愛い女の子を楽しめる最高の漫画じゃないか!あと、思ったのが弐瓶勉先生は巨大な女の子好きなのかね。。。アジェイトとか、『シドニアの騎士』の白羽衣つむぎとか。。。まあ分かるよ、巨大な女の子に強くぎゅっとされたい気持ち。。。

 この巻で最も可哀想だったのはカジワンだろう。。。せっかく人形病患者を操る力を手に入れて、「真地底教会」を結成し、有能な部下を手に入れたのに、新キャラに攻撃を止めららるは皇帝の関心はもっぱらエスロー達にあるはでいいところがなかったね!そして部下に当たり散らす始末。小物感がすごいけれどなんか応援したくなる。頑張れカジワン!次の巻では世界をギャフンと言わせてやろうぜ!

 巻末でタイターニアがスオウニチコ皇帝の心を読んだという。皇帝の野望、タイターニアと帝国の対立の過去、などまだまだ明かされていないことが多い。次の巻で一気に進むかも!続きが気になる漫画の一つ。ページ数は少なくても気長に待とうと思う。 

 あと弐瓶勉先生の過去の漫画は『シドニアの騎士』、『BLAME!』しか読んでいない。『BIOMEGA』や『ABARA』といった作品もあらすじをチラッと見るに面白そうである。まとめ買いをして今後感想書くかも!

 

人形の国(6) (シリウスコミックス)

人形の国(6) (シリウスコミックス)

 

 

 

 

 

 

 

 

エヴァンゲリオン同人『RE-TAKE』感想

 もう夜中の3:00である。明日も授業あるのに何やってんだ。。。だがッ!読み始めたら止まることのできない面白さがここにはある!ということで久しぶりに読み返したエヴァンゲリオンの同人『RE-TAKE』の感想書いていくぅ!

 

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          あらすじ

時は旧劇エヴァの最終盤。シンジは「人類補完計画」を否定し、浜辺でアスカの首を絞める。とここで、目を覚ますシンジ。レイ曰く、ディラックの海に取り込まれてからずっと寝ていたとのこと。全ては夢だったのか。それとも。。。

 

           感想

 前提として、この作品はシンジが旧劇の終盤からループし、大体16話くらいからやり直すというのが話の根っこである。であるから、ループとかして人生やり直そうったってそうは問屋が卸しまへん!!と思っちゃう方にはあまり勧められない。また、シンジがアスカに好意を抱いているというのが前提になっているので、レイとシンジのカップリングが好きッ!という方にもあまりオススメできない。

 

 その上で私はこの作品が大好きである。最近漫画を読み返す機会というのがほとんどなくなってしまったが、この作品は深夜にふと読み返したくなる。何度寝不足で授業に行ったことか。。。単位はretakeできないっていうのにね←ちょっと上手いでしょ!

 何が私の心を引きつけるのか!それはやはり原作で観ることのできなかったシャキッとしたシンジであろう。

 旧劇のシンジは主人公でありながらあまりに頼りない。確かにシンジの置かれている状況は最悪だ。使徒とかいう謎の化物と戦わなければならない境遇、長いこと放置していたくせに突然息子に人類のために命を賭けろという父親、メンタルケアのメの字もない職場環境、学校では最初いじめられる等々。なんだか書いてて悲しくなってくる。だが私としてはそんな悲惨な運命を切り開く人間の強さというのを見たかったわけである。残酷な状況を受け入れ、前身していく姿が見たかったのである。旧劇のシンジはアスカが孤軍奮闘の中一人うずくまっているだけだった。その姿を見てとてもがっかりしたのを覚えている。それがリアルだよなぁと思いながらもどこかアスカを助けるため戦うシンジの姿を夢見ていたのである。

 ここまで読むとじゃあ漫画版読めよっ!ってなってしまう。もう一つ欲していた要素がある。それがアスカとシンジの関係である。漫画版は物語としてうまーくまとめて綺麗な形で終わっている。そこに異論はなく、漫画史に燦然と輝く功績を打ち立てたといえるだろう(なんか上から目線で申し訳ないです)。しかし、アスカが好きな私としてはもうちょっと踏み込んだアスカとシンジの関係性を見たかった!!

 シャキッとしたシンジとアスカとシンジの関係性を楽しむことができるのはこの同人しかない!一つの分岐した世界での整合性の取れたストーリーとアスカ好きの欲望を叶える展開、これらが上手くミックスしていて読んでいて鳥肌が止まらない!終盤のカタルシスは何度も読み返したくなる中毒性を持つ。アスカとシンジに焦点をあてているとはいえ、レイ、ミサト、加持などの主要キャラクターのことも忘れてはいない。彼ら彼女らの見せ場もちゃんとあるので安心して読める(ただカヲルくんだけあっさりしてたけれども)。正直エロシーンはあまり必要ないように感じてくるストーリーの引き込まれ方であった。どうやら全年齢版が売っているようなので買ってみようかな。。。

 ループものというのもいい。シンジはループ前での後悔を糧に失敗しないよう全力で頑張る。まさに主人公!といった姿である。失敗を活かしてドンドン成長していく姿は「人間賛歌」を感じずにはいられない。結局読みたいのは、ベタな成長物語なんだ!あくまで個人の見解です。

 アスカが好きで、旧劇のモヤモヤが残っている人はぜひ読んでみてはいかがだろうか!?

 

【2020年5月23日、追記】

 この間『山田玲司ヤングサンデー』のエヴァンゲリオン考察を視聴したら、どうやらエヴァンゲリオンという作品は庵野秀明のオタクに対する批判的な意味合いが含まれているらしい。いつまでも二次元に依存してるんじゃねえ!的な←間違ってたらごめんー。そう考えると、俺の書いた記事まさに二次元キャラに依存するキモオタやんけッ!まあそれはそれで娯楽として作品を楽しんでるってことだからいいとは思うが、創作者の意図に気づくことができないというのは未熟者の証!ちゃんと作品の意図に気付けるともっと楽しいかもしれない。目指せ山田玲司ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SPY FAMILY①〜③の感想

 新型コロナウイルスのせいで外に出ることができないため、話題になっていたSPY FAMILYを読んでみた!

 

 『SPY FAMILY』とは少年ジャンプ+で連載中の遠藤達哉氏による漫画である。「このマンガがすごい!2020」では1位や「マンガ大賞2020」では2位というふうに賞を総なめにしている作品である。本屋でも目立つところに置かれていたり、集英社を挙げて推している作品であるということだろう。

                以下あらすじ↓

 名門校潜入のために擬似的な家族を作ることになった凄腕スパイ「黄昏」。孤児院で娘にすべく選んだ女の子は人の心を読める超能力者であり、ひょんなことから妻となった女は殺し屋!お互いが素性を隠しながら送る家族生活はどうなるのか!スパイの計画は成功するのか!乞うご期待!

 

                  感想

 スパイ要素、殺し屋のアクション、学園要素、家族ものなどみんな大好きなものを盛り沢山に詰め込んでいて、アトラクションに乗っているかのように楽しかった。

 超能力者持ちの娘役であるアーニャが可愛い!!!アーニャの好奇心旺盛でわんぱくな様子がとても微笑ましい。人の心を読めるからいろいろ嫌なこともいっぱい知ってしまうのだが、それでも陽気に元気よく生きる様は勇気を与えてくれる!正直スパイとかどうでもいいからこの娘を幸せにしてやってくれっと強く願う次第である。

 今はまだ3巻だが、まだまだ掘り下げようがある設定なので次の巻がとても楽しみである。アーニャの過去、冷戦下みたいな時代背景、などはまだ明かされていないし、何よりこの家族がどうなっていくのかがとても気になる。

 そもそも家族とは全くの赤の他人が集まり、時間が経つにつれ連帯感、一体感が生まれてくるものである。そういう点ではこのマンガは赤の他人の極地をいっている。スパイ、殺し屋、超能力者、それぞれ事情があり素性は明かせない。お互いがお互いを隠しあって生きているこの家族は究極の他人である。そこから生まれる家族的な親密さには人を感動させる何かがあると思う。この家族がどういう過程を経て親密になっていくのかとても楽しみだ。  

 そして今後注目しなければならないのがなによりもスパイ兼夫役であるロイドと殺し屋兼妻役のヨルのラブラブロマンスであろう!!!こういう契約でただ一緒にいるだけなのにだんだんお互い惹かれあって。。。っていう設定よくねッッ!まだ相手のことを全然知らない状態だけれどもちょっとずつ親密になってついにはx x xを。。。という展開を期待!!ジャンプ+はそういう系の漫画を結構な頻度で載せるので期待してますよ編集部さん!

 今後もエチエチかつスリリングな展開が待っているであろうSPY FAMILY、ぜひ読んでみてはいかがだろうか。

 

 

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:遠藤 達哉
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人は死に憧れている

 最初のブログからかなり時間が経っている。継続することは難しいことだ。アウトプットのために始めたブログだが、アウトプットどころかインプットもあまりできていない有様だ。

しっかりしなきゃね!

 先日、兄貴から勧められて伊藤計劃の『ハーモニー』を読んだ。その中で、人には自分の臓器やらをいじめる権利があると、とある人物が言っていた。

 私はそこでふとあることに気がついた。人は死に憧れているのではないかということである。

 調べてみると人は死ぬ瞬間に快楽物質が出て幸福のうちに死ねるという。(そのサイトの信憑性はともかく)人はそれを遺伝子的に知っていて、だからこそ生きる上で合理的でない行為をするのではないか。タバコは肺を真っ黒に汚す。酒は肝臓を目一杯働かせる。ドラッグは脳を異常なほど興奮状態にする。どの行為も体に働きかけ正常ではない状態に陥らせ、体は正常化しようと目まぐるしく動くのだ。自らの体を痛めつける行為は死に直結する可能性がある。だからこそそれに反応して、快楽物質が出ているんじゃないかと思った。痛めつける行為に依存性があるのは死が運命づけられ、それを避けようともがきながらも人は快楽を求めてしまうからなのではないだろうか。

 多分、全然医学的じゃないんだろうし、論理的でもないがそう思ってしまったのである。

 死ぬ瞬間に快楽物質が出ると言っても、死ぬのは怖い!だから、程々に体を痛めつけてやろうかなとおもう次第である。

ブログ書いてみた

 私はとある大学に通う今年で3年生になる大学生である。

 最近、ゼミに入り、読書をする機会が増えた。しかしながら、読書をしても自分の身になっているのかどうか正直わからない。知識が右から左へ流れていってしまっている気がする。

 それは私の読書の仕方にも問題があるだろうが、アウトプット不足も原因の一つだろう。

 そこで読書の感想などを記す媒体として、ブログを選んだというわけである。感想や考察をブログで行うことで、自分の中に一旦取り入れた知識を再構築して放出し、知識の定着を目標としている。

 言うなれば、これは超絶自己満の塊であり、公開自慰行為に等しい。皆様に有益な情報を与えるわけではない。完全に自分のための文章である。

 そのように断っておいた上で、露出オナニーに興味のある方ぜひ読んでみてね!!!!