SPY FAMILY ④の感想

 オンライン授業って出席とかない代わりに課題多いよね。今週末までにやらなきゃいけない課題の多さにビビるで!ほんま!夜な夜な課題を遂行するための夜食としての今日の漫画は『SPY FAMILY 』④!感想書いていくぅ!

 

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SPY FAMILY』4巻。表紙の犬は今巻のヒーローだ!

 

                 あらすじ

 前巻で星を1つ得たアーニャはご褒美として犬を買いに行くことに。犬を選んでいる中、ロイドは西国情報局からの招集がかかる。どうやら裏で東国の過激派による犬を使った計画が進行中のようで。。。ロイドはそれを止められるのか!アーニャの不思議な犬との出会いとは!?

 

                  感想

 ここに来て犬を出してくるとは!っというのが最初に思ったことである。犬という動物は飼い主との絆、家を守る忠犬としての役割、飼い主の相棒的存在などなど、さまざまな場面で物語を生み出すスーパーアイテムである!前回の感想でSPY FAMILYは圧倒的他人がどういうふうに一つの家族になっていくのかというのを極端な設定で描いていると記した。そこに犬が加わったら物語に深みが増して絶対今後面白さが指数関数的に上昇するやつやん!犬を物語に今後どう活かしていくのかとても楽しみである。

 そして、この犬は未来を一瞬だけ見ることができる力を持っている。その見た未来をアーニャが心を読むことで共有し事件解決!というのが今巻の流れであった。未来を見る力というのは描くのがとても難しい。少年ジャンプの某先輩漫画も未来を見る力を描いて、矛盾があるとかでボロボロに叩かれていた(そんなに叩かんでもいいものを)。未来を見る力というのはそれだけ矛盾が生まれやすいし、設定するのはとても大変である。その点この漫画が上手いと思うのが、犬が未来を見るということである。犬はもちろん喋れないから行動やらで示すか、アーニャが心を読むしかない。アーニャは犬の見た未来を解釈することで行動することになる。この意思疎通ができないというのをうまく使った展開が今後来るのではないかと予想!ジョジョ3部のボインゴのトト神みたいな展開あるんじゃね!楽しみッ!

 そして今巻のもう一つのトピックは西国情報局の管理官の存在であろう。東国側の過激派に対して次のようなセリフを投げかける。

『おまえら人を殺したことはあるか?

 誰かに殺されたことは?

 砲撃で手足がちぎれたことは?

 骨が砕かれる音を聞いたことは?

 爛れる肉の臭いを嗅いだことは?

 目の前で親兄弟が崩れた家に潰されていくのを見

 たことは?

 恋人の肉片が壁にへばりついているのを見たこと

 は?

 餓えに飢えて木の皮にまでかじりついたことは?

 人間の肉を鍋で煮たことは?

 敵の人間性を否定し殺し続けそれでもしかし復員

 後に心を病み後悔と恥辱に涙しゲロを吐き自ら命

 を絶った者が身近にいたことは?

 大学では「戦争」を習わなかったようだなボウヤ

 たち?』と。

急に『BLACK LAGOON』とか『HELLSING』みたいな長めのセリフキター!!って感じ。こういう台詞回し大好物です!何やら管理官とロイドには暗い過去がありそうである。東国と西国で熱戦、あるいは代理戦争があってそこに従事してたとか!?気になる!過去編はよ!

 この長台詞の最後の部分、大学では「戦争」を習わなかったのか?はとても示唆に富んでいる。大学入りたてのやつはカルトか左翼思想かにハマりやすい。頭に血が昇っていて、俺たちが世界を変えるんだ!という野心がギラギラである。そういう大学生が革命を志して、飛行機をハイジャックしたり、ポアだポアだポアとサリンをばら撒いたり、イスラム国に入国しようとしたりする。この長台詞はまさにそうした背景を漫画に落とし込んだといえよう。テロ、ダメ、絶対!!

 今巻では犬、管理官と魅力的なキャラが出てきた。特に管理官は大人な雰囲気と何やら重そうな過去とそしてロイドとの関係など無限に掘り下げられる。今後がとっても楽しみである。そして何より!ヨルとロイドのはじめての✖︎✖︎✖︎がまだではないか!忘れてねぇぞ俺はぁ!そろそろヨルとロイドの仲を深めていく展開があってもいいと思う!編集者様、そして作者の遠藤達哉様何卒よろしくお願い致しまする。

 面白さブーストの4巻であった!次巻を楽しみに課題をこなしていくことにする!

 

 

SPY×FAMILY 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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