おはよう!こんにちは!こんばんは!KAIです。コロナ禍によって日本経済は大打撃。不景気だと就職が大変。この年に就活を迎える若者は貧乏くじを引いた気分だろう。かくいう私もその一人。世知辛い世の中だぜ!そのような酷い状態でも仕事は選ばなければ案外就職できるかも!?例えばゾンビを取る仕事とか………というわけで福満しげゆき先生の就職難!!ゾンビ取りガール紹介していくぅ!
あらすじ
死んだ人間がゾンビとなって街を徘徊する社会。主人公は「ゾンビバスターズ」という会社で働くサラリーマン。完全に肉体が腐ったゾンビを回収するお仕事。いまいち冴えない男の職場にかわいい女の子後輩が入ってきた!?先輩の運命はいかに!?
ゾンビの設定めちゃくちゃリアルです
職場にかわいい女の子が入ってきて、一気に仕事が楽しくなるという経験は誰にもあると思う。しかし、就職難!!ゾンビ取りガールは単なる青春の1ページを切り取った漫画ではない。世界にゾンビが普通に存在しているという設定なのである!
街を歩くとゾンビが普通に歩いていて、人々はそれをよけながら日常を送る。ゾンビはこの漫画の世界の人々にとって台風みたいなものである。たまに訪れる災害であり、不運な人は死んでしまうという程度の認識。死んだ人間はそのままゾンビとなる世界であり、主に老人が多い。生前の肉体とゾンビの俊敏性は関係している。老人であれば体力がないので基本的にゾンビの動きはスローである。だからあんまり気にしてないのであるが、だとしても危機感なさすぎだろッ!案の定、劇中では若者ゾンビが出現し、めちゃめちゃに暴れるというシーンや突然変異で馬鹿力を持ったゾンビが登場する。
そうした世界でも、人々はあんまりパニックになっていない。しかも政府がゾンビの事件を隠していたり、対策を民間企業に任せたりと結構いい加減な対応。事なかれ主義の極致である。コロナ禍の政府の無能ぶりを知っている僕からすれば、めちゃめちゃリアルな設定だと思う。
淡々とゾンビがいる非日常的日常を描写する福満しげゆき先生は天才である。少し目を向ければ日常は決して当たり前ではなく、非日常的な世界が表裏一体となって存在しているというのをゾンビというモチーフによって分かりやすく表現している。
いやーすごい漫画を見つけてしまったぞ!!
ゾンビがいようと君が好き!?
この漫画はゾンビ取りという職場でのボーイミーツガールものである。
主人公の先輩は「ゾンビバスターズ」という企業で働くサラリーマン。ゾンビ取りにやりがいを感じ、ゾンビ取りの道具を日々開発するのが趣味。パッと見た感じ冴えない男であるが、ゾンビ取りに関しては情熱をもって臨んでいる。根暗な性格で冴えない感じが共感できる!!
そんな職場に女性の後輩が入ってくる。最初は辞めたいオーラを出していた彼女であったがゾンビ取りの仕事を先輩から教えてもらい、続けていく中でやりがいを感じるようになっていく。後輩ちゃんはゾンビをマシンガンで撃てると思って入社した結構クレイジーな女性である。イカレタ女性って素敵だよねッ!
先輩は後輩ちゃんが辞めないように必死でゾンビ取りの魅力を伝え、会話を盛り上げようとする。この辺の感じがすごくリアル。特に休日は何してるんですか?って先輩が後輩ちゃんに聞くあたりは刺さる人には刺さると思う……福満しげゆき先生は根暗な男の会話の感じを出すのが天才的にうまい!すげえ!
先輩くんは後輩ちゃんのことが好きで、甲斐甲斐しく仕事を教える。やっぱりゾンビが徘徊している世界だろうと、好きになっちまったもんはしょうがないね!好きなものは好き!非日常的日常でのボーイミーツガールが好きな人にはこの漫画オススメである!
実はバトル漫画要素あります!
タイトルの通り、ゾンビとのバトルが展開されているのもこの漫画の面白さである。
上記した通り、若者ゾンビや突然変異ゾンビなどはめちゃめちゃ強い。それを捕獲するときの描写は凄まじい。HUNTER×HUNTERばりの心理描写が繰り広げられている。
ゾンビの挙動を見て、どう行動するか、ゾンビ取りの道具をどう使うか、頭をフル回転しながら後輩ちゃんと協力して戦う姿はまさにバトル漫画の主人公であるっ!
非日常的日常もあり、バトル漫画の要素もあり、一度で二度おいしい漫画である!!
おわりに
この漫画はゾンビが当たり前に存在する世界での日常を淡々と描写しつつ、メリハリのあるバトルも繰り広げられるジェットコースターみたいな作品である。
コロナ禍で就職が難しくなったと言われる今日この頃。仕事って案外、選ばなければたくさんあるし、大事なのは人間関係だよねっというのを教えてくれた漫画だった。
あーーー僕のバイト先にも後輩ちゃんが来ないかなー!!!!