おはよう!こんにちは!こんばんは!KAIです。
突然ですが、お正月ってダラダラ過ごしがちですよね……せっかく3日間あるのに餅を食べるか、初詣に行くか、寝るかしかしてない!!もったいない!!という経験はあると思います。
僕も今年のお正月はそんな感じで3日間を終えることになりそうだと感じたので、映画を見よう!と思いまして……
キューブ(CUBE)
という作品を見ました。カナダの映画で1997年に公開されました。監督はヴィンチェンゾ・ナタリ。1時間半とかで終わるし、アマプラで見れるので気軽に見ていたら傑作傑作!自分なりに考察してみました。
それでは紹介していくぅ!
あらすじ
性格や生い立ちが大きく異なる6人の見ず知らずの他人が、知らぬ間に立方体の死のトラップが張り巡らされた出口のない迷宮に放り込まれる。
どう迷宮に来たのか記憶がない彼らは、出口を見つけねばならない。
感想
ちょっと間違えると死んでしまう立方体に閉じ込められてしまった男女6人が脱出するという脱出ゲーム系の作品。
立方体を抜けるとまた立方体があり、どうやら規則性がある模様。立方体の中にはトラップが張り巡らされているものもあるので、油断していると死んでしまう。ハラハラドキドキしながら見れるぞ!!
脱出ゲームとかデスゲームとか、謎解きが好きな人は見るのが吉!!
あと、めちゃくちゃシンプル!!CGもそんなにリアルでなく、場面もほぼ立方体の中で、キャストも6人しかいない。かなり低予算をうかがわせる。
しかし!低予算=駄作ではない!この映画はシンプル故に監督のメッセージがダイレクトに伝わった。
僕はこの映画から3つのメッセージを読み取った!!
①公共事業って無駄が多い
6人の人間を閉じ込め、殺しにかかる立方体。実はこれは政府の公共事業であることが後に明かされる。
政府が有効需要を生み出すために行われる公共事業。しかし、雇用は創出したが、実際のところ何が建設されたのかという実態は知られていない。
一時期、無駄な橋や無駄な道路を作っていることがメディアに取り上げられたことがある。
本当に無駄かどうかは置いといて、公共事業はブラックボックス化しているような気がしてならない。
雇用を生み出されればいいから、働いている当人も何作ってるんだろ……というふうになりかねない。仕事を生み出すことができればそれでいいのだろうか。
実は、死のトラップが張り巡らされたキューブは身近なところにあるのかもしれない。
②そもそも労働の意味って何だろう
①では公共事業が実は無駄なことをして無理矢理、需要を作り出しているのかもしれないということを示した。
もしかしたら、公共事業に限らず、労働に意味はあるのかという問いかけを監督は意図しているのかもしれない。
人々が働く理由は何だろうか。給料のため??自分の技術を高めるため??自己実現??
さまざまな理由から行われる労働。
多くの働く人は自分の労働がその後、どうなったのかを知らないのではないだろうか。
あなたの仕事は本当に役に立っていますか??というのが監督のメッセージではないだろうか。
キューブを作った人間は自分の仕事がその後、人々の役に立ったのかというところに無関心だった。
とりあえず給料がもらえるから開発に参加しただけ。それが人間を苦しめる構造となって襲いかかっている。資本の増殖のサイクルに飲み込まれた人間の行き着く先がキューブなのかも!?
最近、ブルシットジョブという言葉が流行した。「クソどうでもいい仕事」と訳され、世の中の仕事の大半はクソどうでもよく、しかし、クソどうでもいい仕事ほど高給であるということを示している。
あなたの仕事は役に立っていますか??働くことの意味は何ですか??ブルシットジョブじゃないですか??
というメッセージはビジネスパーソンの心を打つはず!
③そもそも人生の意味って何だろう
もしかしたら、キューブとは人生の隠喩ではないか。
人間は生まれる環境、親、地域を選ぶことはできない。
どんな理不尽、不幸、不条理、事故を被らなければならないか知る由もない。そんな状態で生まれ落ちる人間はもしかしたら元々キューブの中に閉じ込められているのかもしれない。
無機質で冷たく、人間に襲い掛かってくる立方体は人生の不条理さを表しているのだとしたら……僕らはどう生きればいいんだ!!
その答えらしきものは映画のラストに描かれているように思う。
是非見てほしい。
おわりに
短い映画なのになかなか考えさせてくれる映画だった。映画を普段、そんなに見ない僕でも引き込まれてしまう作品だった。
若干、考察が適当になってしまっているのは申し訳ない。お正月に見た映画の考察を4月にするという愚行を犯しているため、粗い文章になってしまっているかも。
面白い映画だから是非見てね!!感想を聞かせて!!