チェンソーマン⑦感想

 6月。暑さも本格化し夏の到来を感じさせる月。5月病にさよならを告げ生活にメリハリがつく月(人生5月病という救いようのない人間もいるが)。え、もう半年たったの早っ!っていうしょーもない会話が始まる月。そんな6月一発目の漫画は『チェンソーマン』だ!作者は前作『ファイアパンチ』でおなじみの藤本たつき先生。天下の週刊少年ジャンプで連載中である。

 夏の暑さを乗り切るスタミナ満載の漫画、『チェンソーマン』7巻の感想を書いていくぅ!

 

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チェンソーマン7巻。表紙にはデンジの命を狙う刺客たちの姿が!

 

          あらすじ

爆弾の悪魔レゼの襲撃後、デンジはデンノコ悪魔としてメディアに注目され、世界中の人間に認知されてしまう。世界からの刺客たちがデンジを殺そうと狙ってくる中、特異課は総力をあげて護衛することに。デンジたちの運命は!?

 

           感想

 

 前巻のレゼ編によって大きな盛り上がりを見せた『チェンソーマン』。なんとも言えない読後感を残してくれた。それをどうやって超えてくるのかと楽しみに待っていたら、期待以上の面白さだった!ワクワクが止まらないぜッ!

 まず、デンジをつけ狙う刺客が素晴らしい。アメリカの刺客の三兄弟、北欧?のトーリカとその師匠。中国のクァンシと魔人たち、ドイツのサンタクロース。どいつもこいつも強キャラ感が溢れており、個性豊か。

 アメリカの三兄弟は「俺たちは不死身だ」となんだか噛ませくさいセリフを言って日本に向かう。こういういうやつあっさり死ぬんだよなぁ。。。と思ったら案の定、死ぬ。しかもちょっとギャグっぽく殺されるから同情しちゃうぜ!三兄弟のうち1人生き残り、デンジを殺すため自らを奮い立たせる。さて次の巻でどうなるか!?あっさり死にそう。。。

 おそらくノルウェーかどこかの国のトーリカと呼ばれる男とその師匠は、デンジに呪いの悪魔の能力を使う。釘を4回打てば殺せる中、3回は打ったらしい。残りの1回を師匠はトーリカに任せる。こいつらはなんだか面白い過去がありそうな雰囲気。師匠とトーリカの関係が気になります!

 中国のクァンシと4人の魔人たちは登場してすぐ✖︎✖︎✖︎。あれ掲載誌って週刊少年ジャンプだよね?っと思いたくなる展開!いいぞ編集!そして藤本先生!どうやらクァンシは特異課の岸辺と元バディの様子。年齢いくつなんですかね。。。クァンシはなんかX-MENクイックシルバーみたいな能力を持っているっぽい。EurythmicsのSweet dreamsが聞こえてきますなぁ。特異課の岸辺の過去を知る女クァンシから身が離せん(いろんな意味で)。

 そして、ドイツのサンタクロースと呼ばれるおじいさん。サンタクロースと呼ばれるくらいだから温厚なおじいさんかと思いきや、イかれた目をしているッ!こういう顔が一番怖い!人形の悪魔の力で自分の駒となる人形をボコボコ量産し、デンジの命を狙う!?数の力でゴリ押しするキャラだが、これ多分本人もめっちゃ強い展開と予想。漫画の世界のじじいは強いっていう法則が今回は適用されるのか楽しみである。

 また今巻でもパワーちゃんは大活躍である!虚言癖で差別主義者であり、自己中の最低な奴であるがそんな存在がシビアで殺伐としたストーリーの清涼剤になってくれている!と思う。パワーとデンジのやり取りはとてもアホらしく笑える。パワーちゃんやっぱり最高だわ(差別主義者で自己中で虚言癖持ちだけど)。

 そして今巻で、1番興味が惹かれるのがマキマさんである。ドイツのサンタクロースの人形たちを物ともせず、冷静沈着に対応し味方の死体を集めるよう悪魔に命令する。その死体何に使うんだ!この人は1巻からずっと謎の存在であるし、どの悪魔と契約しているのか予想もつかない。今までの巻で、銃で撃たれたのに死んでいなかったり、死刑囚を使って遠くにいる人間を殺したり、ネズミの塊とともに登場したり、とむちゃくちゃなことをしているマキマ。何でもありだから神の悪魔とか!?だとしたら銃の悪魔なんて恐るるに足らんはずだしなぁ。。。

 そしてラストは結構衝撃的だった。特異課の岸辺ってそんなこと考えてたのか。。。っとなる展開!是非読んでみて確かめてほしい。

 チェンソーマンは今単行本を買っている漫画の中でかなり上位に入る続きが気になる漫画である。魅力的なキャラクターはもちろん、さまざまな映画に影響を受けているであろうストーリー、どんどん話が進むテンポの良さ、は見ていて気持ちいい。前作『ファイアパンチ』ではバトル漫画かと思ったら、観念的でよく分からん展開になり、よく分からん感じで終わってしまった(私の読解力がなかったということでもある)。チェンソーマンではどう物語が展開されていくのか注視していきたい。